top of page

2019年度Aセメスター運営紹介#11

更新日:2020年2月2日

こんにちは。今年の4月からゼミに参加し、今学期(Aセメスター)から運営にも加わっている、文科一類(医学部健康総合科学科内定)2年の河合 純伸(かわい・じゅんしん)と言います。

前学期(Sセメスター)からこのリアルゼミに参加し始めて、貴重な話をたくさん伺うことができました。一方、今学期Aセメスターからは、キャンパスが本郷に移った関係で、駒場のゼミにはあまり参加できていませんが、微力ながらゲスト講師との連絡を担当させていただいています。


ーーーーーーーーーー


今回は、ゼミで毎回受講生一人一人が講義やディスカッション後の最後15分くらいで書く「リアクションペーパー(リアペ)」について、僕が思ったことをお伝えしようと思います。

このリアペには受講生が学んだこと、感じたこと、疑問に思ったことなどを思い思いに書いています。しかし、毎回単なる感想にはとどまらない、様々な意見・考え方が書かれているのです。例えば、自分の過去の葛藤や多彩な経験をまとめていたり、講師のお話から感じる共感や違和感、講師の話を通して感じた心境の変化が書かれていたりなど、、、

いずれも読んでいると他の受講生のコメントには心にグッと来るものが多く、また自分の過去の葛藤や多彩な経験を、講師のお話とうまく結びつけて書いていて、一つの話に対する受け止め方の多様さにはいつも気づかされます。


そうした気持ちもあって、僕も受講生として何か印象に残るような意見をリアクションペーパーに残せたらいいなあと意識して前学期は毎回話を聞いていました。

しかし、たとえ自分の意見をほんわか感じたとしても、それをうまくリアペに表現できないことが多々ありました。というのも、僕は【自分の意見を表現するのがあまり得意ではない】からだと思っています。いつも講師の方の話の要点を整理してから思ったことを書こうとするものの、それを15分くらいの短時間でまとめるのは難しいと感じたりしていました(かと言って、長時間あればきちんとしたものが書けるかと言われると、そうでもないのですが)。


あるいは、素直に自分の意見だったり、これまで約20年の人生で起きた出来事だったりを書くのをためらったこともあるかもしれません。よく『リアルゼミを通して自分自身の「リアル」(障害に対する見方、感情など)にも迫っていく』ということが、このゼミ全体の理念として掲げられていますが、なかなか自分の思いを言葉で表現するのが苦手な以上、そして人生経験が色んな意味で浅いと感じる以上、僕の「リアル」を前面に出すリアぺは書けないのかなと、少々あきらめているところがあるような気がします。そうした点で、僕はまだまだ自分のこれまでの人生で学んだ知識や経験した思いをリアぺに還元できていないと思っています。


そんなモヤモヤ・自分の未熟さとは裏腹に、鋭い指摘であふれた意見・考えには本当に憧れを抱くと同時に、一種の【劣等感】もつい抱いてしまいます。もちろん感じたことは人それぞれなので、率直に僕の意見を稚拙でもいいから書いていればいいのかなと思ってはいます。しかし一方で、僕の心の中には「東大生」らしい、要領を得た、鋭いコメントを書けるのが良いのだと意識しすぎる面があるようです。


ーーーーーーーーーー


すみません、結局ここでも自分の思いをうまく伝えきれない文章にはなってしまいましたが、要するに、うまく意見が持てない・表現できない自分にとっても、このリアルゼミは、講師の方だけでなく他の受講生の意見にもいつも刺激をもらっている、そんな魅力的な雰囲気だと思います。

今後もリアルゼミを通じて、講師から語られる個人のライフストーリーに対して、様々な思いをぶつける受講生の姿に刺激をもらいたいと思っています。そして僕自身、あらゆる思い・考えを持っていることをアピールできるようなリアぺを書けたらいいなと思いながら、現在はそれができずに【歯がゆさ】を味わっているところです。



最後までお読みいただきありがとうございました。


河合

閲覧数:599回0件のコメント

最新記事

すべて表示

2019年度Sセメスター運営紹介#9

「100回やってダメでも101回目に成功するかもしれないじゃん、頑張ろう」 受験生の応援メッセージとか、部活の激励とかだったら「先輩のあの言葉に勇気を貰いました!」みたいなことを言われていたかもしれない。 大学一年生、公立の中学校で放課後に勉強の指導のアルバイトをしていた。「少し勉強が遅れている」とクラスで言われている生徒たちが集まり、宿題や授業の分からないところなど、各々の課題を持ち寄る。 その

2019年度Sセメスター運営紹介#8

ごめんなさい。 当事者じゃなくて、ごめんなさい。 あなたの痛みが分からなくて、ごめんなさい。 ゼミに出はじめたころは、正直、毎回、こんな気持ちだった。 受講生のまえでご経験を語ってくださるゲストの先生。 ぼくたちはお行儀よくノートを取りながらそれを聞く。 東大の教室という場所性も相まって、当時のぼくには、自分が何だかとても不躾なことをしているように感じられていた。ゲストの方の存在が、ぼくたちに何か

bottom of page