はじめまして、本ゼミの運営に携わっている東京大学文科一類の林蒼真です。
もともと僕は「障害」とか「福祉」にはそれほど興味はなかったのですが、去年の夏学期の半ば頃にこのゼミにふらっと立ち寄って講義を受け、なんとなく惹かれるものがありそのまま受講し続け、秋学期からはゼミ運営に携わらせていただいております。
福祉や障害についてほとんど興味のなかった僕がどうしてこのゼミに惹かれたのでしょうか。
まず、このゼミでは、障害当事者やその支援者・関係者をゲスト講師としてお呼びして講演していただいているのですが、ゲスト講師の(佇まいや雰囲気も含めた)語りによって、自分のこれまでの既成観念が覆されることが多く、これまで自分が抱いていた障害者のイメージや福祉のイメージが授業のたびに更新されていく気がします。
障害や福祉というものと自分の接点ってあんまりないよなとこれまで思っていたのですが、そうでもないのかなと思うようになってきました。障害当事者や支援者・関係者が語ってくださるライフストーリーや人生観に対して、ハッとさせられることや、(もちろん全てについて共感できたり分かり合えたりできるわけではありませんが)共感できる・自分に引きつけて考えさせられる部分がでてきます。
それともう一つ、このゼミ全体の雰囲気についてです。僕はこの空間がとても好きで、普段ならタブー視されたり避けたくなるような重めの、でも気になっていたりもやもやしていたりすることについて、軽く受け流すことなく、かといって重くなりすぎたり気を使いすぎたりすることもなく、(ちょっと言葉ではうまく表現しにくいのですが)ちょうどいいノリというか雰囲気で話し合ったり悩み合ったりできる場になっています。
別にこのゼミのみんなと話し合ったからといって自分の中のもやもやとか課題が解決されるわけでは決してなく、さらにもやもやしていくこともあります。でもその空間、ちゃんと話し合える空間が、とても心地よくて、このような場にいられることは本当にいいなと思っています。
だからもっとこの場にいたくて、そしてこのゼミのみんなと関わりたくて、このゼミに関わり続けているのかな、と思います。
今学期のゼミは 来週の4/19(金)から、5限(16:50~)に開講します。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひお越しください。
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